ストレスが薄毛を悪化させることはあるの?

薄毛となる原因には、遺伝による「先天性要素」の他に、複数の「後天性要素」も関係しています。後天性要素の1つとして、「強いストレスを定常的に感じると薄毛の症状が悪化する」と言われています。では、その具体的なメカニズムについて考えてみましょう。

1つ目は「活性酸素の増加」です。血液中には細胞を酸化させて栄養素を破壊してしまう活性酸素が常に産生されています。とはいえ、免疫系が発生した活性酸素の大半を無効化して、人体に悪影響が出ないようにしているのです。強いストレスを感じるようになると、活性酸素を排除する免疫系の働きが弱くなることが分かっています。その結果、血中の活性酸素濃度が高くなり、体内における栄養の循環が悪くなります。これにより、頭皮に届く栄養も少なくなるため、薄毛の症状が悪化してしまう、ということになる訳です。また、免疫力が低下すると、病気にかかりやすくなります。病気にかかると体力が低下してしまうため、さらに栄養が頭皮まで行き届かなくなる、という悪循環に陥ってしまうのです。
下記サイトでは、壮年性脱毛のメカニズムについて詳しく掲載されています。
花王ヘアケアサイト 男性の薄毛(壮年性脱毛)

2つ目は「睡眠時間の減少」です。深い睡眠は人体の修復や成長に欠かすことができません。毛髪や毛根のターンオーバーに必要な修復もこの時間に行なわれています。一方、人体は強いストレスを感じるようになると、交感神経が刺激された状態になるため、深い睡眠を取ることが難しくなります。その結果、人体は限られた時間の中でどの臓器を修復するかを取捨選択しなければならなくなり、より重要な臓器である心臓や脳などだけが修復され、毛髪まではケアされないということが起こるのです。結果として、薄毛の症状が進行してしまいます。

3つ目は「自律神経が不安定になること」です。強いストレスにさらされると、体内の自律神経が不安定になります。そうなると、胃や腸など消化器官の働きが衰えてしまうため、タンパク質など毛髪に必要な栄養を十分に摂取することができなくなります。その結果、毛髪は栄養不足の状態になってどんどんと抜けて行ってしまい、さらなる薄毛になっていくのです。ですから、神経やメンタルが健康な状態を維持することは、薄毛の症状を緩和あるいは改善させる上で必要不可欠なファクターと言えます。
薄毛に限らずですが、人間の体というものは私たちが考えているよりもずっと、精神的な負荷に影響されて変化します。私自身も、仕事で大きなストレスがあった時期には、心なしか脱毛も多かったように思います。そんなとき、心理学や心身症に造詣の深い知人に話を聞いてもらって楽になりました。彼はプロのカウンセラーではなく、大学でかじっただけ(本人談)だそうで、こういうサイトで紹介しないほうがいいかもしれないので、彼が参加しているグループのサイトだけ紹介したいと思います。
津島 心理学実験室レポート